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SHIKOTSUKO BLUE CAMP 2022 コラム③
【上野大樹さんインタビュー】

自然のフレーズが歌詞とメロディにとけこむミュージシャン「上野大樹さん」との語らい

この日、初めて北海道を訪れたという上野さん。
初めて北海道に来て、初めての場所が美笛キャンプ場とは、なかなか経験できないかと思う。 パリッとした白いシャツ、デニム 、スニーカーで会場に現れた上野さん。都会的なスタイルなのに「キャンプ場に白いシャツかぁ。いいかも」と思わせるくらい、美笛のロケーションにマッチしていた。 不思議だ。何故?

その訳は、ご本人いはく「山口県の自然がいっぱいある場所」で育ったからだそう。そばには海や畑があった。いい意味で飾らない素朴な雰囲気、歌声、曲は、生まれ育ったルーツからきていたのか。それで納得。

ギター一本で弾き語る上野さんの歌詞には、海や風といったフレーズがたくさん登場する。メロディも、そよ風と一緒にフワッと流れてくるような、媚びない優しさがある。
ギター一本で歌うスタイルはこれからも大切にしていきたいという。



高校1年生の頃、怪我と病気が原因で長く続けていたサッカーをやめなければならず、引きこもることが増えていった。その時に、ふと兄のギターを手に取ったことがキッカケでギターをはじめたという。とくに影響された音楽などなく、ギターを持ってから数ヶ月で曲を作るようになっていた。

そのせいか、歌詞には独特な個性と世界観がある。「小説を書くように歌詞が生まれる」のだそうだ。 だからといって歌詞だけがでしゃばらずメロディに溶けこみ、シンプルだけど心にしっかり響く。とても心地よい曲達。
キャンプファイヤーで再び曲を披露。夜は冷えこみ、昼との気温差に本人は驚いていた。パチパチと燃える炎の前で、上野さんの曲が参加者の心に沁みこんだことはまちがいない。



ライブが終わり、イベントや初めての北海道の印象を伺った。

「とても気持ち良かったです。ライブって客席とステージがあって、お客さんがずっとこっちを見ていて、お互い目が離せず向き合いながら歌う緊張感が常にあるんですけど、それはそれでとても大切なんですが、今日みたいに、参加している皆さんが自分達の時間を楽しみながらそれぞれのことをして、BGMのように曲を聴いてくれて、時々聴いてるよーって感じで手を振ってくれたりする。そんな感じのライブは初めてだったのにあまり違和感を感じなく、楽しめました」。

とても自然な柔らかい笑顔で、静かに話してくれた上野さん。

こちらが「森の中で動物達も喜んで聴いていたと思います」と真顔で言ったら、クスッと笑った。 それだけ上野さんの声と曲が、美笛のロケーションに馴染んでいたのだ。

12月11日(日)には札幌でもワンマンライブが予定されている。まだまだお披露目していない曲がたくさんあるというから、これを機会に会場を訪れ、上野さんの世界観に触れていただきたい。(文:工藤きよみ)
***** 上野大樹さんインフォメーション *****
水槽 -suisou- LIVE TOUR 札幌公演
日時:2022年12月11日(日) 開演 18:00
会場:Sound Lab mole(中央区南3条西2丁目 ニコービルB1F)
料金:立ち位置指定 4,500円(税込)
※未就学児童入場不可
詳細はオフィシャルサイトをご覧ください
オフィシャルサイト
⇒https://uenodaiki.com/
カテゴリー: キャンプイベントレポート